では、最後のテーマで、母子家庭等の医療費助成についてです。
敦賀市も子ども医療費が現物給付という窓口負担が
自己負担の月500円のみに変わりましたが、
母子家庭等の医療費は、現状、一度受診料を窓口で支払い、
数カ月後に振り込まれる後払いの形になっています。
子育てにかかる経済負担を一人で抱えやすい母子家庭等の医療費こそ、
窓口の支払いをなくす支援が必要であると考えます。
敦賀市における母子家庭等の医療費の助成について、
まずその対象者数を教えてくだい。
○福祉保健部政策幹(板谷桂子君)
母子家庭等医療費助成事業につきましては、
20歳までの児童を養育する母子家庭等における疾病の早期発見と治療を促進し、
保健の向上と福祉の増進を図るため医療費を助成する制度でございます。
対象者数は、令和元年10月末現在で申し上げますと、
世帯数886世帯、受給者数2044人でございます。
内訳は、母子家庭が714世帯、1817人、父子家庭が37世帯、92人、
ひとり暮らしの寡婦が135世帯、135人でございます。
○7番(三國真弓君)
ありがとうございます。敦賀市では、一定の条件を満たす母子家庭、
父子家庭及びひとり暮らしの寡婦の方が保険で診療を受けた場合に
医療費が助成されていますが、
医療機関に一旦は医療費を支払う必要があります。
受給者は助成金をいつごろ受け取ることができるのかを教えてください。
○福祉保健部政策幹(板谷桂子君)
母子家庭等の医療費助成につきましても、
子ども医療費助成の制度と同様に、中学校3年生までは窓口無料としております。
母子家庭等医療費助成対象世帯の保護者、
高校生以上20歳未満の子及び寡婦につきましては、
償還払いとなっております。
償還払いによる助成金の支払いは診療月の2カ月後となります。
○7番(三國真弓君)
中3までのお子さんがいる母子家庭は窓口無料ということで、
それ以上が高校生からの親御さんが償還払いで後払い、
2カ月後のブランクがあるということですね。
母子家庭等の医療費の助成金について、
年間助成金額、過去3年分を教えてください。
○福祉保健部政策幹(板谷桂子君)
母子家庭等医療費の助成額でございますが、
平成28年度は4917万6043円、29年度は4762万7401円、
30年度は5018万3972円でございます。
○7番(三國真弓君) ありがとうございます。
母子家庭等こそ高校生以上も現物給付にすべきだと考えますが、
もし母子家庭等の医療費が高校生以上も現物給付とした場合、
システムの変更などにどれくらいの予算が必要になるのかを教えてください。
○福祉保健部政策幹(板谷桂子君)
現在、母子家庭等医療費助成事業の全対象者について
窓口無料化を実施している自治体は、県内ではございません。
全対象者の窓口無料化に当たりましては、
システム改修や受給資格者証の発行等の経費はもとより、
助成額の増加に加え、
国民健康保険の国庫補助金の減額措置等の負担が考えられます。
また、他の医療費助成制度との調整、
県内医療機関等の調整なども必要となることから、
試算は行っておりません。
○7番(三國真弓君)
試算は行っていないということで、
途中の助成額の増加の可能性というのは、
ふえる可能性がなぜあるのか教えていただけますか。
○福祉保健部政策幹(板谷桂子君)
窓口無料化をした場合に、気軽に病院にかかる、
同じところでもドクターショッピングをしたりするとかいうような
気軽に受診をするということで医療費がふえるのではないかという懸念がございます。
○7番(三國真弓君)
懸念ということで理解しました。
現物給付になった場合、コンビニ受診とかいう言葉ですよね。
大した状態じゃなくても受診してしまって国などの医療が
かさむことを心配される声がありますが、
それは恐らく時間のある高齢者の方かなと思います。
一人で子どもを育てる親は忙しくて、
軽々しく受診するような暇はありません。
そのため現物給付になることで医療費がはね上がることはなくて、
むしろ経済的に苦しくても安心して受診できる分、
早期発見につながり、医療費は削減するのではないかと考えます。
敦賀市では、既に子ども医療費や母子の中学生までにおいては
窓口負担の500円以外は現物給付となっています。
県内はなくても、浜松市や朝霞市、養老町など、
ほか市町では母子家庭等の医療費についても全て成人まで
現物給付をしているところもあります。
母子家庭等の医療費助成についても同様な
窓口支払いをなくす支援をする考えはあるか、
子育て環境日本一を目指す敦賀市としての見解をお伺いします。
○副市長(中山和範君)
今ほどの御質問に御答弁させていただきます。
母子家庭等医療費助成事業の全対象者の窓口無料化ということでございますけれども、
今ほど答弁させていただきましたとおり、
他の医療助成制度との調整、そしてまた県内医療機関等
との調整などがやはり必要になってきます。
議員御紹介のとおり他市町の事例もあるということでございますが、
そういったことも承知しておりますが、
引き続き国や県の動向を注視させていただいて、
特に県内の市町との情報共有も深めてまいりたいというふうに思います。
○7番(三國真弓君)
ひとり親は子育てを文字どおり一人で担っています。
一人で担うということは経済的にも厳しくなりやすく、
自分のことは後回しにしがちになります。
ひとり親であろうと子供を進学させたい、
子供が進学したい御家庭もありますので、
倒れてしまえば生活が回らなくなりかねませんし、
子供の学ぶ機会もなくしかねません。
子供たちのためにも、
お金の心配なく安心してひとり親家庭の親も受診できるよう、
一日でも早く連携などをとって支援していっていただけるようお願いいたします。
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