子ども達のために災害に備えるンジャー!

子ども達のために災害に備えるンジャー!

 

【避難所の男女共同参画について】

避難所では

「命が助かったのだから」と、それ以上の事は我慢しなければならないという見方になりがちです。

でも、命さえ助かれば、その他の事を求めるのはわがままでしょうか。

備え準備をする事で、人として最低限守られるべき環境を守る事もできるのではないか。

災害時要援護者だけでなく、女性や子どもにも弱者特有の問題はあります。

それらにも配慮し準備する事はできるのではないか。

 

特に昨今注目されている

【避難所の性に関わる問題について】

敦賀市の対策の現状を一般質問しました。

https://tsuruga-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=135

 

約50分と長いので、以下、簡単文字起こし。

 

 

三國)

東日本大震災「災害・復興における女性と子どもへの暴力」に関する調査報告書によれば、避難所における性暴力に対して、周囲に人がいても見て見ぬふりをする事があるとわかります。

「避難所で夜になると男の人が毛布に入ってくる」「複数の男性に暴行を受けました」「暗い所に連れてって裸にされた」「周りも、若いから仕方ないねと助けてくれない」

親として、そんな事が許せるわけがないし、にわかに信じきれませんが、実際あるし特異な例でないという事です。

  

敦賀市の避難所運営マニュアルに、

【女性や子どもに対する性暴力】

を予防するためのものはありますか。

 

敦賀市)

マニュアルはないが、間仕切りや着替えの際に使うプライベートルームなどの資機材で対策をしている。

性暴力に対しての記載はないが、生理用品など女性や子育て世帯のニーズに配慮した運営に努めると防災計画に記載している。

 

三國)

災害時は混乱するものなので、具体的な内容がわかるほど、市民は安心できる。

これまでも避難所運営訓練をされているが、それも有事になってからではなく準備しておく事が大事だからでは。

性暴力・性犯罪対策を強化すると内閣府もいっているので、ぜひ取り組んで欲しい。

(内閣府はR2~4を集中強化期間としている)

 

また、DVやハラスメントについても、避難所が開設される有事などは起きやすいが、DVがあった際、被害者や加害者はどのようにすればいいのか、周りはどうすればいいのか、敦賀市ではどのように教育・啓発しているか。

 

敦賀市)

市民に対しての啓発やマニュアルはない。

職員に対してはDV研修を行っている。(昨年行った)

 

三國)

市民に対しても啓発などして欲しい。

有事の混乱の中、いきなり対応は難しいと思うので。

 

他にも避難所では、男の子もトイレなど1人で行かない(2人以上で行動する)必要があるといわているが、敦賀市では、どのように周知しているか。

 

敦賀市)

女性の視点を取り入れて、今後のマニュアル作りの参考にし、周知していきたい。

 

三國)

もし、性暴力が起きた時、被害者は誰に相談したらいいのか、敦賀市のその後のフォロー体制などはどうなっているのか。

 

敦賀市)

災害で避難所運営委員に女性リーダーにも参画されるようになっている。その女性リーダーに相談してもらう。長期的になれば保健師や医師などにも巡回してもらう。

 

三國)

避難所での運営委員は、避難所が設置された時に、

避難者の中から選ばれるとあるが、

その急遽、委員として女性リーダーになるその一般の方は、性暴力の相談を受けた時に、どう対応しどこに相談すればいいのか、対応できるような体制になっているのか。

 

敦賀市)

基本的に避難所運営は、共助でしてもらうが、

行政職員もいるので必要に応じ、警察にも繋げていく。

 

三國)

その運営委員の女性参画として、内閣府が避難所運営委員は3割以上の女性参画を推進するとあるが、敦賀市はどうなっているか。

 

敦賀市)

3割という記載はないが、女性参画の推進を促す記載はしている。自主防災会、女性防火クラブリーダー研修会を毎年開催するなど、女性の参画を促し、育成をしている。

 

  

三國)

災害により、怖い思いをした子ども達に対して避難所で共助できる子ども達への心のケアのためのマニュアルなどはあるか。

心理士さんや保育士・保健師さんなどがいなくても、心のケア方法があれば共助で一般市民同士で助けあえると思うので。

 

また、避難所運営について、

性暴力予防の観点で女性専用避難所や、小さい子も元気に過ごせるファミリー用の避難所など、避難所ごと分けてはどうか。

  

敦賀市)

避難所運営委員会において、必要に応じて対応していく。

 

 

以上!

 

これまで、

日本で災害や避難所はいくつも運営されてきています。

その、これまでの被害報告などから想定できる事なので、

敦賀市の防災として、対策していって欲しいと思い、一般質問しました。

 

新型コロナ対策など問題は山積し、日々対策に忙しいため

性暴力や弱者支援についてなどの話は

「何か起きて、声があってから、

避難所にいる市民中心に動いてもらう」

という状態です。

 

市民である私達も、おんぶに抱っこして欲しいわけではないのですが、個人ごとの限界はあります。

 

突然の災害で被災者に必要なのは「状況把握」です。

災害時は、先が見えないから不安にもストレスにもなります。

混乱や不安の中、方向性も見えないまま

「これをしてください」と役割だけ分担されても、受け身になるしかないから。

 

市民でも、

それぞれ共助でできる事だってきっとあるのだから、(共助できる状態の)市民が共助できるよう、

「どんなトラブルが想定されるのか」

「今ここでは何が問題でどうなればいいのか」

把握できたり、

それに対しそれぞれ考えたり、

素人でも実行できるような共助できるための

マニュアルや仕組みがあればと思います。

 

性暴力や弱者支援については、

災害時に限らず危機感をもって取り組むべき問題ですし、いつくるかわからない災害に向け、

市民が意識を高め適切な備えができるよう、

私達市民に対しても「情報共有」として、教育・啓発をしてもらいたいと思いました。

 

 

さぁ、私達が今動くとしたら何でしょう?

家族や子ども達との情報共有?

友人との話題にあげてみる?

他には?(^^)

 

この投稿も、行動のきっかけになれば幸いです。


敦賀市議会議員 三國真弓

福井県 敦賀市議会議員 三國真弓の公式サイトです。 「政治は変わらない」と、ずっと勝手にあきらめてきましたが、それでは何も変わらないと思い立ちました。 私達の事は(あきらめずに)私達で変えていきましょう! 市議はたった24人しかいません。24人の視野など限られています。 より良い街にするために、お気軽にどんどんあなたのお声をお聞かせ下さい!